「三幕構成」は「起承転結」のことだから、多くの日本人がハリウッドのシナリオを書ける、かもという謎理論
今日は物語の構成のお話。西洋でシナリオに多様される「三幕構成」は東洋というか日本でいうところの「起承転結」のことだよ、って話をします。
洋の東西を超えて、だいたいそういうふうになってるって話で、キリスト様は青森で死んだとか、チンギスハンは源義経だとかいう、あたりまえのお話ですよ(信憑性…)。
さて、日本人に馴染み深い「起承転結」はあとにして、三幕構成についてちょっと説明しましょう。
映画のシナリオなどでは、三幕構成(さんまくこうせい、Three-act structure)が一般的とされます。これはシド・フィールドさんによって理論化されたそうです。
三幕構成では、ストーリーは3つの幕(部分)に分かれます。
それぞれの幕は
- 設定 (Set-up)
- 対立 (Confrontation)
- 解決 (Resolution)
で、3つの幕の分量的な比率は 1:2:1 となります。
第1幕目「設定」の終わりと第2幕「対立」の終わりには、ターニングポイントが置かれます。
そして、「対立」の中心にして、物語の中心である、中間地点を「ミッドポイント」と呼び、ここでお話がガラリと、まるで別の話のように変わるのが普通です。
ここまでの説明を読んで、「『ミッドポイント』って『起承転結』の『転』のことじゃね?」と思った方、おられましたら、私と同意見です。
三幕構成は、同じ分量の4つのブロックからできており、真ん中に「転」があると。
なので、「起承転結は分かっても、三幕構成は知らないのでハリウッドのシナリオは書けない!」とか言わずに、起承転結をベースに「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」などで補足して、書いちゃいましょう。
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
- 作者: シド・フィールド,安藤紘平,加藤正人
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2009/03/31
- メディア: 単行本
- 購入: 55人 クリック: 290回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
- 作者: ブレイク・スナイダー,菊池淳子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (16件) を見る