「天井にプロジェクターで投影して寝ながら映画観たい!」から始まり、「ベッドにスマホスタンドつければ活用度低い Fire HD10 でも大画面っぽく映画観れたんで満足…」に至った話
今日は夢と現実の話をします。
大きな夢が小さく結実した話です。
でも、大きな満足が得られた話でもあります。
何らかの教訓もあるかもしれません。
田舎の戸建てに引っ越して、都市部の集合住宅とは桁違いの大きな音を出してもご近所トラブルが起きない感じになってからというもの、「寝ながら映画観たい!」と思い始めました。
暗闇で他人の作った夢を観ながら、自分の夢のなかに入っていく。ちょっといいと思いませんか。
この夢を抱いた多くの人はプロジェクターを買います。
私も中華の安価なプロジェクターを購入してみたりしたのですが、暗すぎ、音悪すぎ、初期不良ありすぎ、で返品し、計画は白紙に戻っていました。
どうやら、ちゃんとしたプロジェクターでないとダメみたいなのです。たとえば下記の商品のような。
EPSON dreamio ホームプロジェクター 2500ルーメン 60000:1 1080P フルHD 無線LAN内蔵 EH-TW5650
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: Personal Computers
お値段はけっこうします。夢から覚めるくらいの値段です。
動作音もします。内部でファンがまわり機器を冷却する音です。夢が壊れていきます。これが現実だと。現実はノイズに溢れているのだと。
寝室が映写室になるのですから、まあ音がするのは当然ですかね。
でも、そんな音は夢に本当はふさわしくないのです!
いろいろ試してみた結果、私なりのひとつの正解が出ました。
ヒントは「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく『穴』である」(レビットの著書『マーケティング発想法』(1968年)で紹介された言葉)とか、ネットでみかける「顧客が本当に必要だったもの」にありました。
私が本当に必要としていたのは、「寝ている自分が腕などで支持することなく、また姿勢を崩すことなく映画が観れる状態」であり、必ずしも天井をスクリーンにする必要はなく、プロジェクターを買う必要もなかったのです。
前置きが長くなりました。ごめんなさい。
私の答えは、「ベッドにスマホスタンドつけ、そこにいままであまり活用してなかった Fire HD10 をつけっぱなしにする」です。
税込み3,000円にも満たない商品で生活は一変しました。
まず、寝ながら上を向いたままで映画が見れます。これで当初の仕様を満たしました。私が持っている旧世代の Fire HD 10 は音もわりと良いので何の不満もありません。
Alexaが使えるので、操作性も抜群です。
起きがけにニュースも見れます。
Alexa + Kindle で音声化された読書も楽しめます。
また、寝落ちしても火事になる心配はありません。
これについては少し説明が必要でしょう。
プロジェクターはランプが高温になるので毛布や布団がかかったりすると過熱し火災の危険性がゼロではありません。高温時には電源が切れるといった安全装置は備えていると思いますが、液晶に比べたら放置しておくには危険な装置なのです。
なのに、寝室で寝落ちする前に使う。使い方が間違っている可能性がありますよね。
というわけで、「天井にプロジェクターで投影して寝ながら映画観たい!」から始まって「ベッドにスマホスタンドつければ活用度低い Fire HD10 でも大画面っぽく映画観れたんで満足…」に至った話をしました。
これで私は2つの教訓を得ました。
ひとつめは、本当の欲望を知ることは難しいということです。
私は自分自身の欲望さえ理解できていませんでした。いわんや他人の欲望をや……。
本当に満足していただくためには、試行錯誤は必要なのでしょう。他人が口で言っていることを真に受けて作業しても、喜ばれないこともあるわなあと。
もうひとつは、ベッドにスマホスタンドつけれてタブレットを固定してしまうと、すごく便利になるということです。これはガチです。
デメリットはちょっと危篤の人っぽいベッドまわりの印象になること、いつか固定具が外れてタブレットが顔面に降ってくる可能性があること、などですが、メリットの大きさ、多さに比べればなんということはありません。
おすすめします。いますぐベッドに、スマホスタンドと Fire HD10 をつけましょう!